さよならを越えて

DISCOGRAPHY

digital single
2025.11.22 Release

収録内容
1 さよならを越えて
2 さよならを越えて (Instrumental)

楽曲コンセプト – Concept

──静かに揺れた風が、忘れかけた痛みをそっと呼び覚ます。

夕暮れの色、胸を刺す匂い、触れられなかった言葉たち。
それは、君と過ごした季節が置いていった、淡い記憶のかけら。

『さよならを越えて』は、
別れの余韻と、それでも前へ進もうとする想いを描いた
切なくも優しいJ-POPバラード。

ほどけていく面影、風に溶ける声、
遠ざかる日々の痛みさえ、静かに光へ変わっていく。

名前を呼べなくなった今も、
胸の奥で揺れ続ける想いが、未来への一歩を照らしてくれる――
そんな願いをそっと音に編んだ一曲です。

歌詞 – Lyrics

風に揺れた街路樹が 夕暮れを集める
ひとり歩く坂道で 君の名をつぶやいた
遠ざかる足音が 胸の奥に響いて
あの日の微笑みが 今も消えないまま

触れた想い出ほど 痛みは深くて
それでも優しさが そっと背中押す

君のいない季節でも 僕は歩いていくよ
滲む景色の中でも 君を思い出していた
手放せない痛みさえ どこか愛しくて
途切れた未来の先へ そっと踏み出してみる

君が好きだった曲を ふと耳にした夜
戻れない物語に そっと手を伸ばした
途切れた会話たちは まだここに残って
そのたびに心が 少し揺れてしまう

見失った未来を 探すように歩く
君の声の余韻が まだ離れなくて

君のいない季節でも 僕は前へ進めるよ
涙に変わる想いが 少しずつ癒えてゆく
「さよなら」のその意味を ようやく抱きしめて
君といない明日にも 小さな光が射した

もしもう一度だけ 言葉を交わせるなら
ありがとうの気持ちを 隠さずに伝えたい
別れの意味さえも 優しい光に変えて
新しい景色へと 歩き出してみるよ

君のいない季節でも 僕はここに立ってる
振り返ることよりも 今を大切にしたい
君がくれた全てが 背中押してくれるから
やがて訪れる未来へ 強く息を吸い込んだ

空に浮かぶ雲たちが そっと形を変える
僕の心もいつか 穏やかになれますように