digital single
2025.12.03 Release
収録内容
1 White Breath
2 White Breath (Instrumental)
楽曲コンセプト – Concept
──白い息が、消えかけた想いを冬空へと運んでいく。
静かに舞い落ちる雪、足音の消えた駅のホーム、
凍てつく夜にひとり残された心の温度。
『White Breath』は、
すれ違いの中で失われた言葉と、それでも消えない想いを描いた、
冬の情景に溶けるJ-ROCKバラード。
届かなかった声、触れられなかった未来、
それでも胸の奥に灯り続ける小さな熱が、
過去を抱いて明日へ歩き出す勇気へと変わっていく。
終わらない冬の中で、
「もう一度だけ会いたい」という願いが雪に溶けるとき、
その想いは静かに、空へと昇っていく。
歌詞 – Lyrics
静かに舞い落ちる 街のノイズの上で
止まった時計が また音を刻み出す
凍える指先で 君の名前を書いて
すぐに溶けた文字が 夜に消えていく
交差点の光が 滲んだ世界で
言えなかった言葉を 今も探してる
あの日の約束さえ
粉雪に埋もれていて
それでも心はまだ
ここに囚われたまま
白い息の向こうへ 想いは風に乗って
遠ざかる季節の中 君を探してる
凍えた記憶でも 胸に灯る熱がある
もう一度だけでいい
この冬に会いたい
駅に残された 足跡のかたち
誰かが踏み消して また一つになる
手袋のポケット 冷えた手を隠して
震える鼓動だけが 静寂を破る
流れた月日さえ
嘘みたいに感じても
この痛みがあるから
まだ生きていける
白い息の向こうへ 願いは舞い上がって
降り積もる時間でも 消えはしない想い
壊れた未来でも ここに残る温もり
最後の雪が溶けたら
君に届くかな
もしも別の季節で
笑い合えていたなら
こんなに強く
君を想わなかった
でもこの冬があるから
孤独も愛せるんだろう
痛みの意味を
今ならわかるよ
白い息の向こうへ 全てを預けて
凍てついた夜空に 祈りを放つ
涙が雪になるなら
世界を包んでくれ
さよならじゃなくて
「また会おう」と言わせて
静かに舞い落ちる
終わらない冬の中で
それでも心は
君へと歩き続ける

